表替えについて
畳は、「畳表(たたみおもて)」と、中の芯の部分にあたる「畳床(たたみどこ)」、「畳縁(たたみべり)」の3つの部分で構成されています。
私たちが普段目にしているのは、畳の表面を覆っている「畳表」の部分になります。
畳表は俗に言う「ござ」のことで、保温・除湿機能や、空気清浄作用・い草の香りによるリラックス効果など多くの機能を持ちます。
表替えとは畳の芯の部分である畳床はそのままで、古くなった畳表と畳縁を剥がして新しいものに張り替えることをいいます。
通常の張り替えのタイミングは5~7年で、服や靴下にい草が付着するようになったら張り替えるサインとなります。
畳が持つ機能や効果
機能①夏は涼しく、畳は天然のエアコン
い草の中心にあるスポンジ部分が湿気を吸い取ってくれます。しかも空気が乾燥してくると吸い取った湿気をはきだします。そのため、畳の上はいつもサラサラで気持ちが良い状態を保っているのです。
機能②熱の出入りを防いで、冬はあたたか
畳の芯の部分は空気をたくさん含んでいます。空気は熱を通しにくいため、畳の上では夏は熱を通さず涼しく、冬は冷たい空気を通さず暖かいのです。そのうえ、冬には部屋の中の暖かい空気を外に逃がさないようにする保温効果もあります。畳の部屋は、暖房効果が長続きし省エネにもつながります。
効果①畳のアロマで癒し
畳の香りには過ごす人をリラックスさせる成分が含まれています。畳のある空間にいるだけで、リラックスして落ち着いた気分になるのはそのおかげです。疲れた身体にも優しい素材なのです。
効果②畳の香りには集中力を高める効果も
ほどよくリラックスさせてくれる畳の香りには、集中力を高める効果があることがわかっています。そのため、勉強部屋などに畳を使用すると勉強の効率をアップすることができます。
効果③バイ菌もやっつける快適な畳の暮らし
足の臭いの原因となるバイ菌をい草が殺菌し、不快な臭いを消してくれます。カビやさまざまな菌の増殖を防ぐ力のあるい草は、これからの新しい素材としても注目されています。